飲食店などで集客を大きく左右する看板。
ですが、その製作は実はとても難しいです。

まず、看板はたった数秒しか見られません。
皆さんも街中で毎日たくさんの看板とすれ違っていると思いますが、印象に残っている看板はほとんどないと思います。それくらい、看板は一瞬しか目を向けられない、あるいはそもそも向けられないのです。

その一瞬で歩く人たちの心をつかみ、興味を持ってもらわなければならない、これが看板の難しさです。
そのため、看板を外注するときの業者選びは慎重に行う必要があります。

では、どのような基準で業者を選べばいいのでしょうか。
最も良いのは、施工事例を見ることです。実際に製作した看板を見て、自分たちが納得できるクオリティか、集客に貢献してくれそうなデザインか、判断してみましょう。

ただ、プロでも難しい看板デザインの良し悪しは、どう判断すればいいのでしょう。どんな看板デザインが集客につながるのでしょうか。

今回は集客につながる看板デザインのコツについてお伝えいたします。

集客につながる看板デザイン製作・9のコツ

看板製作は費用も高いため、失敗は避けたいところ。どんな看板を作れる業者に頼めばいいのか正しく判断するためにも、集客力アップを実現できる看板のデザインがどのようなものなのか、押さえておきましょう。

コツ1 設置される環境に埋もれないデザイン

看板は、歩いている人の目に留まらなければいけません。たとえば、以下のような看板のデザインは目立たないので避けましょう。

  • 周りの色と似通ったカラーを基調とした看板
  • 周りにある他の看板と似た見た目の看板

特に袖看板は、施設の場所にもよりますが、下の写真のように埋もれやすいです。

ただ、単に目立てば良いというわけではありません。周囲の環境から浮きすぎるデザインは避けましょう。そうした看板は、地域の人たちから「町の雰囲気を壊している」などの理由で嫌われてしまう恐れがあるからです。看板が嫌われた店に、お客さんが訪れることはありません。

環境との調和を考えつつ、しかし適度に目立つデザインに仕上げるのがコツです。

コツ2 看板内に情報を入れすぎない

駅のホームや電車に乗っているとき、正面に取り付けられた大きな看板や、天井からぶら下がっている看板が目につくと思います。病院や学習塾の看板が多いでしょうか。

そのデザインをご覧いただくと、住所や電話番号、合格実績などが細かく書いてあると思います。ですが、これらは看板デザインとしては、あまりよろしくありません。

看板は基本、ほとんど見られません。せいぜい数秒です。その数秒で見た人の心を掴むためには、キャッチフレーズのような短く・インパクトあるアピールが必要です。
情報を大量に盛り込んでしまうと、それだけで見る気が失せてしまいます。商品・サービスの売りをとにかく盛り込みたいと思うかもしれませんが、それは避けましょう。

ちなみに、駅看板に情報をたくさん盛り込んだデザインが多いのは、

  • ホームで待っている人には時間がある=駅看板は他の場所の看板より見られやすい
  • 病院や学習塾など、地域の人にとってニーズが高い業態は、そもそも注目されやすい

こうした背景があるからです。駅で暇だから看板を眺めていた、といった経験は多くの方が持っているのではないでしょうか。

一方、電車が走っている途中に見える街中の看板は、

  • 商品・サービスのイメージビジュアル
  • 商品・サービスのタイトル
  • 商品・サービスのキャッチフレーズ
  • 商品・サービスの明確な売り(今だけ無料! などの謳い文句)

この4つくらいに抑えているデザインが多いです。

シンプル+インパクト。このコツは、駅や沿線沿いの看板に限らず、すべての看板デザインに共通です。

コツ3 写真・イラストなど「画」を入れる

テキストはひと目で内容を理解できない=どうしても「読む」という工程が必要になるため、数秒しか見られない看板には向きません。インパクトある看板に仕上げて訴求力を上げるためにも、写真やイラストをベースとした看板にしましょう。

このタイプで好例なのは、(画ではないですが)大阪・かに道楽さんの看板ですね。大きなカニが動く、あの看板です。その他には、くいだおれ太郎グリコの看板も、周囲に溶け込みつつもインパクトある、素晴らしい看板となっています。

ただ、あれほど凝った看板にする必要はありません。イラストや写真、社員をキャラクター化したイラスト、お店やサービスのロゴなどを載せるくらいのデザインでOKです。なるべくテキストだけで終わらせないのが、周囲の目を引くコツです。

コツ4 テキストの大きさ・デザインが目につきやすい

美容院など雰囲気・イメージが重要なお店の場合、ロゴや店舗名だけで、テキストは全く載せないというデザインも多いですが、大抵は何かしらテキストが入るでしょう。

このとき、テキストは目につきやすい大きさとデザインかどうかが大事です。
道行く人は、何メートル先くらいから看板を見るのか。
そこから見たとき、数秒でもちゃんと読める大きさ・デザインになっているのか。
こうした点も、しっかり考えなければいけません。

具体的には、次のような点を押さえましょう。

  • 晴天・曇天にかかわらず、読みやすいか
  • 昼でも夜でも、読みやすいか
  • よく見られる距離から、読みやすいか
  • ターゲットが読みやすいか(ex. 高齢者がターゲットなら、視力が衰えている人が読みやすい大きさ、カラー、デザインか)
  • フォントは見やすいスタイルか

難しいのはフォントのスタイルでしょうか。イメージを重視する業態は、凝った書体を使いたい店舗・会社も多いと思いますが、これらは見にくいという難点があります。
顧客の希望と受け手の視認性、このあたりどうバランスを取るかが、看板業者の腕の見せ所ですね。

ほかにも「画数の多い=見にくい漢字は使わない」など、細かいコツもさまざまあります。

コツ5 メリットがわかりやすい

先ほど「テキストはキャッチフレーズのようなものが良い」と書きましたが、コンセプトテキストのようなものではいけません。美容院などイメージが大事な看板なら別ですが、単純に集客や売上を考えた場合は、なにより「メリットがなにか?」をしっかり伝えましょう。

たとえば、

  • 安さ
  • 特典
  • 限定感(ex. 10名様限定、今だけの期間限定!)

こういった点は、しっかり打ち出しましょう。

コツ6 どんな業態・ジャンルかひと目で分かる

薬局の看板は「薬」という字が大きく書いてあることが多いです。あれを見ると、ひと目で「あそこは薬局だ」と分かります。本屋・古本屋も「本」という一文字を掲げているケースが多いですね。かき氷の「氷」も一発で業態がわかります。

このように、どのような業態・ジャンルの看板なのか、ひと目で分かってもらえるかどうかは大事です。そのジャンルに関心がある人の興味を喚起できる可能性が高まります。

繰り返しですが、看板はほとんど見られません。そのため看板には、フック(誘引力)となる要素を入れておくのがコツです。キャッチフレーズ、魅力的な画と同じく、ジャンルや業態もフックとして機能します。私も「本」という看板を見かけると、ついつい入りたくなってしまいます (笑)

コツ7 すぐに連絡・アクセスできるようになっている

いくら看板デザインが素晴らしくて、見た人の興味を喚起できたとしても、店舗がどこにあるのか、サービスをどうすれば利用できるのか分からなければ、見込み顧客のまま終わってしまいます

そのため、看板には必ず以下の情報を入れておきましょう。

  • 電話番号
  • 住所
  • アクセス(地図、徒歩でどのくらいかかるか、目印など)
  • webサイトのURLや検索ワード

お店の前に出す看板なら、なくてもかまいません。

コツ8 どこを見てほしいのか明確になっている

ここまで看板に盛り込むべき要素を挙げてきましたが、単純に載せればいいわけではありません。まずなにを見てほしいのか明確にしましょう。

飲食店の看板で「料理の写真」を見て欲しいなら、これを最も大きく、目立つ場所に載せなければなりません。必要な要素を雑多に詰め込むだけではいけません。

コツ9 商品・サービス・店舗などのコンセプトとマッチしている

どんな看板デザインであれ、お店や商品と親和性のないデザインはアウトです。ここまでお伝えしてきたコツは、すべて「顧客のブランドイメージやコンセプトと調和した上で」使わなければいけません。

よく業者側に見られる勘違いとして、こっちのほうがいいですよと、自分たちの考えたデザインを押し付けてしまうケースがあります。

集客力も重要ですが、それ以上に顧客が良いと思えるデザインの看板かどうか、それが最も大事です。

看板デザインのコツを知れば、優良業者の見極めも可能に

発注する側が集客力ある看板デザインを作るコツを知っておくと、業者選定の際に役立ちます。提案されたデザインを見れば、その業者の実力が(ある程度ですが)分かる=優良業者の判断ができるからです。

思った通りの看板ができあがらず、後悔してしまう……そんなリスクを減らすためにも、これから看板の製作を予定されている方は、ぜひ今回ご紹介したコツを押さえておいてください。

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