屋根工事の費用相場はいくら?

家を建ててから年数も経ち屋根のメンテナンスが気になってきたけど、『屋根の工事の費用はどれくらいだろう?』『業者に見積もりをお願いしたけど、これは正しいの?』こんな悩みはありませんか。そんな不安をお持ちの方へ費用相場に関係してくる工事の種類や屋根材ごとの特長を詳しくご紹介します。

屋根の工事8種類とその相場一覧

8種類のうち、屋根全体を補修する工事が4種類、部分的に補修する工事が4種類です。

屋根全体の工事は100万円前後~200万円程度です(30坪の場合)。敷地面積により費用は異なるため、見積もりは必ず取るようにしましょう。また、部分修理は高くても数十万円程度です。費用の内訳の多くは足場組み立ての費用です。高所の作業は多くの場合足場が必要なるため、費用が加算されますこともあります。足場の費用も敷地面積によって異なり、30坪程度だと15万円前後が相場です。

  屋根工事の種類 費用の相場
(30坪)
使用可能な屋根材
全体工事 葺き替え 120万円~200万円 全ての屋根材
葺き直し 100万円~180万円 瓦屋根
カバー工法 80万円~120万円 スレート屋根と金属屋根
屋根の塗装 60万円~100万円 スレート屋根と金属屋根
部分工事 屋根の修繕 3万円~30万円 全ての屋根材
棟板金の交換 10万円~30万円 全ての屋根材
※瓦屋根は棟の取り直し
漆喰の修繕 15万円~30万円 瓦屋根
雨どいの修理や交換 3万円~30万円 全ての屋根材

屋根工事の特徴

葺き替え工事

葺き替え工事は今の屋根を解体・撤去して新しい屋根に替える(葺き替える)工事です。全ての屋根材で施工できます。また、大規模な工事になるケースが多いため、屋根工事の費用も高額です。葺き替え工事は屋根材を取り外し、その下の防水材(防水紙や下地の木材)も同時にメンテナンスできます。そのため、例えば、スレート屋根から瓦屋根へと替えるといった屋根材の種類も変更可能です。

葺き直し工事

葺き直し工事は屋根の下地だけを直す工事です。他の屋根材は再利用できないため、瓦屋根だけ可能な施工方法です。葺き直し工事は、瓦を取り外し下地の防水紙や下地の木材を修繕、補修します。傷みの少ない瓦は再利用できます。

カバー工法

カバー工法は古い屋根材の上に新しい屋根材を重ねる方法です。葺き替え工事と異なり既存の屋根材を取り外しません。そのため、重ねられない瓦屋根には適用できません。

カバー工法は、下地の修理や屋根材を撤去する作業がないため費用を抑えることができます。しかし、屋根の重量が増し地震時の揺れが大きくなる場合や、下地材の損傷が激しい場合は適用できません。

屋根塗装

屋根は常に雨風や紫外線にさらされています。これらから屋根そのものを保護するために、塗装します。例えば、スレート屋根は防水機能を継続するため、金属屋根は錆び防止のためです。基本的に瓦屋根は塗装する必要はありません。屋根材の防水機能を維持するため、定期的な屋根の塗装は欠かせないのです。

屋根材の修繕

屋根材の修繕は部分的に修理交換する工事です。どの屋根材でも適用できます。一部の工事で済むため、葺き替え工事に比べると費用はかかりません。ただし、作業に足場が必要な場合は、その費用が追加で発生します。

棟板金の交換

屋根と屋根のつなぎ目を棟といい、その継ぎ目を棟板金といいます。切妻屋根の場合は、三角形の頂点の部分に取り付けられています。棟板金は屋根の中も劣化が早い箇所です。そのため、棟板金は修理頻度が高くなります。

棟板金の交換工事の対象はスレート屋根や金属屋根です。瓦屋根の場合、棟の取り直しと呼ばれています。

漆喰の修繕

漆喰交換は瓦屋根にのみ施工されます。漆喰は瓦と下地を固定する接着剤です。そのため、経年劣化した漆喰を修繕し瓦のはがれと雨漏りを抑制します。

雨どいの修理や交換

雨どいは、屋根の雨水を下水や地上に送る設備です。どの屋根材でも雨どいは必要で、もし不具合があれば屋根の排水機能が損なわれます。また、放置すれば雨漏りの間接的な原因になってしまいます。雨どいの修理や交換は、目詰まりの解消、壊れた雨どいの交換、塗料の塗り直しなどです。

8種類の屋根工事とその費用の相場を紹介いたしました。工事内容によって費用や規模は大きく異なります。見積もりを取る際はこの記事を参考にしてください。

代表的な屋根の材料4種類

屋根材といっても種類があり、その特徴は異なります。

スレート屋根

スレートとは薄い板のことで、セメントが主原料の化粧スレートと天然の岩で作られた天然スレートがあります。このスレート屋根は最も普及している屋根材です。

スレート屋根は安価で軽量、使いやすい、デザインも豊富という特徴があります。一方で割れやすく他の屋根材よりメンテナンスも必要です。

アスファルトシングル屋根

アスファルトシングル屋根は、ガラス繊維の板にアスファルトを塗り、石粒をコーティングした屋根材です。割れにくく、耐久性や耐震性及び防水性に優れています。一方で、風で表面の石粒が舞うことや、断熱性があまりよくないというデメリットがあります。

瓦屋根

瓦屋根は最も耐久力に優れる屋根材です。そのため、近年その機能性が再評価されています。耐久性に優れ、割れたとしても部分的に補修、修理が可能です。また、断熱性も高いです。一方で、風で瓦が飛んだり、建物が重くなったり、高価であったりというデメリットがあります。

ガルバリウム鋼板屋根(金属屋根)

ガルバリウム鋼板の屋根は鉄板を合金メッキした屋根材です。耐久性、耐熱性、耐震性などに優れています。さらに錆びに強いこと、軽量であることも特徴の一つです。一方で、スレート屋根やアスファルトシングル屋根、瓦屋根と比べて高価です。

4種類の屋根材を紹介しました。屋根材料により、必要な屋根工事は異なります。自宅の屋根の材料を確認して見積もりや屋根工事を実施することをおすすめします。

屋根工事のメリット

雨漏りを直せる

屋根工事のきっかけも多くの場合が雨漏りではないでしょうか。日々の生活の中で、部屋が雨漏りすると生活の質が悪化します。その改善をする手段が屋根の工事です。

家の耐久性向上

雨漏りを放置したままだと、家の骨組みが劣化します。例えば、木の骨組みが吸湿により腐っていくこと、腐った骨組みがシロアリの住み処になるといった具合です。雨漏りから付随する二次災害を防ぐのも屋根工事の役割です。

家族の健康を守れる

雨漏りを防ぐことにより屋内のカビの発生を防ぐことができます。もし、カビが繁殖してしまうと体の弱い赤ちゃんや高齢者の健康被害を引き起こしかねません。

このように、屋根工事は雨漏りを防ぐのみならず家とそこに住む人々を守っています。自宅の雨漏りに不安を感じたら、費用や相場を調べて屋根工事の検討をしていきましょう。