スレート屋根のメリットやメンテナンス・修理法など基礎知識まとめ

主流の屋根材は大きく4つあります。

・スレート
・アスファルトシングル
・瓦
・ガルバリウム鋼板

他にトタンや金属といった屋根材もありますが、基本は上の4つと考えて問題ありません。
この中で最も重用されているのが、スレートです。安価で使いやすいため、とても普及しています。

今回は、この主流な屋根材であるスレート屋根の基礎知識を見ていきたいと思います。

スレート屋根の種類

スレート屋根には大きく「天然スレート」「化粧スレート」の2種類があります。前者は天然の石で作った屋根材、後者はセメントで作った屋根材です。ただ、天然スレートは現在ほぼ使われず、国内のスレートは基本、化粧スレートです。

化粧スレートは現在、多くのメーカーから販売されています。特に有名なのが、ケイミュー株式会社(旧:クボタ松下電工外装株式会社)の製造・販売しているスレート「カラーベスト」。化粧スレートのパイオニアとして知られ、広く普及しています。

カラーベスト|KMEW ケイミュー株式会社
https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/colorbest/index.html

また、もう一つ有名なスレート屋根として「コロニアル」があります。これもケイミュー株式会社の手がける製品で、カラーベストの中のいちシリーズです。

コロニアルクァッド|KMEW ケイミュー株式会社
https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/feature/colorbest/quad.html

国内の化粧スレートは、ほぼこのカラーベストやコロニアルが占めています。そのため業界内では、化粧スレートのことを「カラーベスト」「コロニアル」と呼ぶ方も多いです。

スレート屋根のメリット・デメリット

スレート屋根のメリット・デメリットは、次のとおりです。

スレート屋根のメリット

・軽い
・安い
・ほとんどの業者が扱える技術を持っている
・耐火性に優れる
・腐食に強い
・カラーが豊富
・修理工法が複数ある

なによりのメリットは、屋根材の軽さです。
建物は重量が大きいほど、揺れに弱くなります。これは地震大国の日本では、できれば避けたいことです。
スレート屋根は、ガルバリウム鋼板と比べると少し重いですが、瓦屋根やアスファルトシングルと比べると軽いです。

また全国各地で使用されている最も一般的な屋根材のため、ほとんどの業者が施工・修理対応できる技術を持っています。そのため、いざというときに「修理できない!」といった事態に陥るリスクは低く、安心感があります

ニーズがあるためカラーもたくさん用意されており、ご家庭の雰囲気に合う屋根材を見つけやすいのもメリットですね。

スレート屋根のデメリット

・割れやすい
・耐用年数が短い
・定期的に塗装を塗り直す必要がある(メンテナンス費用がかかる)
・かびやすい

一番のネックは、総合的な耐久性です。どうしても他の屋根材には劣ります。強い風が吹いた程度でもヒビが入ったり、大雨が降っただけで隙間から雨漏りしたりする恐れがあります。耐用年数も10〜20年ほどと、他の屋根材より短いです。

また化粧スレートは、定期的なメンテナンス(塗装)が不可欠です。そうしないと機能性が十分に発揮されず、耐用年数も短くなります。
メンテナンスのスパンは、ご自宅の周辺環境やお使いの化粧スレートの種類などによって変わりますが、目安5〜10年くらいです。

さらに、化粧スレートの表面はでこぼこしているため、水が溜まりやすいです。そのため苔が生えたりかびができたりしやすいのも難点です。

スレート屋根のメンテナンス・修理法

スレート屋根は、他の屋根材より割れやすいため、雨漏りリスクは高いと言えます。
特に次のような兆候が見えてきたら、早めのメンテナンスや修理をご検討いただければと思います。

・変色している(塗装が落ちてきたサインです)
・苔やかびが見られる
・ひび割れが見られる
・スレートが浮いている(めくれている)
・スレートが完全に剥がれている

屋根の上は登らないと確認できないケースが多いので、気になる方は専門の業者に調査を頼んでみるとよいでしょう。施工前の診断は大抵、無料で行ってくれます(業者によるのでご注意ください)

化粧スレートの修理には、以下の2つの方法があります。

修理 カバー工法 いまの化粧スレートの上から、新しい屋根材をとりつけて修理する。
葺き替え工法 いまの化粧スレートを撤去し、新しい屋根材に取り替えて修理する。
メンテナンス 塗装 塗装を塗り替えて補強する。

カバー工法の主なメリットは、古い屋根材を撤去しないため、費用と工期が抑えられる点です。ただデメリットとして、屋根材が二重で屋根が重くなるため、揺れに弱くなります。

一方の葺き替え工法は、古い屋根材を撤去・廃棄するための費用がかかります。またその作業分、工期も延びます。
ですが、屋根が重くなる心配はなく、また下地(防水シートなど)もしっかり修理できるメリットがあります。

基本「どちらでなければいけない」ということはなく、居住者のご希望やご予算を加味して選択されます。ただし、下地があまりにボロボロだったり、すでに雨漏りしている場合、カバー工法はできないのでご注意ください。
(葺き替え工法は、どのような状況でも対応可能です)

塗装は、使用する塗料によって値段や機能性が変わってきます。
塗料については、以下で詳しくお伝えしているので、よろしければ併せてご覧ください。

*塗料とは
https://neotex.jp/paintingmt/

アスベストを使用しているスレート屋根は、すぐ交換依頼を

最後に、スレート屋根とアスベストについて簡単にふれておきます。

スレート屋根の中には、実はアスベスト(石綿)が使用されているものがあります。これを一般的には「石綿スレート」と呼びます。
この石綿スレートが現在、ご自宅の屋根材に使用されている場合、できれば今すぐ交換を検討してください。

空気中に飛散したアスベストを吸い込むと、肺線維症(じん肺)や肺がんなどの病気になる恐れが指摘されています。

(参考)アスベスト(石綿)に関するQ&A|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/sekimen/topics/tp050729-1.html

(参考)目で見るアスベスト建材|厚生労働省
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010425_3/01.pdf
※p.43にアスベストを使用したスレート屋根のサンプルが掲載されています

アスベストがスレート屋根に使われていたのは、強度を上げるためです。しかし健康被害などが問題視され、アスベストは現在、その使用が全面的に禁止されています。以降に製造されたスレート屋根で、アスベストが使用された製品はありません

そのため、新しいスレート屋根を使っているご家庭は特に心配ないのですが、それ以前のスレート屋根が現在も残っているご家庭は要注意です。

石綿スレートは、それ自体に問題はありません。ですが、ヒビが入ったり割れたりして、中のアスベストが飛散する恐れがあります。
いくら石綿で耐久力向上を図ったといっても、スレート屋根の強さはそこまでありません。損傷して中のアスベストが飛散し、ご家庭はもちろん近隣の方へ被害を与えてしまう前に、ぜひ交換してください

以上、スレート屋根(化粧スレート)の基礎知識でした。
特に最後のアスベストの話は、築年数が経っているご家庭は、ぜひ一度しっかり調べていただければと思います

屋根材の交換費用は安いものではないので、躊躇される気持ちはよくわかります。しかし石綿被害を出してしまった場合に想定される出費は、それをはるかに超えるものです。
安全・安心な暮らしのためにも、ぜひ問題ない化粧スレートに交換してください。

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