外壁の塗装を塗り替えるべき時期・タイミングまとめ

常に風雨にさらされている外壁の塗装は、何年も経つと剥がれてきます。塗料には、外壁の耐久性や耐水性を高める機能があるため、剥がれ落ちた場合には塗り直す必要があります。

ただ、外壁の塗装は費用がかかります。不要な塗り直しを避けるためにも、外壁にどんな兆候が出てきたら、また何年くらいたったら塗り直すべきなのか、きちんと押さえておきましょう。

外壁の塗装を塗り直すべきか判断する3つの基準

外壁塗装を塗り直すタイミングは、次の3つから判断します。

  • 外壁の塗料の耐用年数
  • 外壁にひび割れ(クラック)など塗り直すべき兆候が見られる
  • 建物が築10年以上たっている

それぞれ詳しく見ていきましょう。

外壁の塗料には耐用年数がある

まず、塗料は機能で次の4種類に大きくわかれます。

  • 顔料  : 色をつける
  • 添加剤 : 塗料が垂れたりムラができたりしないようにする
  • 樹脂  : 耐久性や耐水性などを高める
  • その他

このうち外壁を補強する機能を持っているのは、樹脂系塗料です。建物の耐久性・耐水性などを補ってくれます。

樹脂系塗料には、次の4種類があり、それぞれ特徴が異なります。

アクリル系 ウレタン系 シリコン系 フッ素系
メリット ・最安値
・色が豊富
・1液型のため使いやすい
・安い
・ツヤが出る
・ひび割れしにくい
・使いやすい
・耐久性がある
・光沢がある
・汚れやカビに強い
・最も耐久性に優れる
・汚れやカビに強い
・耐用年数が長いため塗り替え回数が少ない=メンテナンス費用が抑えられる
デメリット ・耐久性がない
・色褪せしやすい
・ひび割れしやすい
・耐用年数が短いため、塗り替え回数が多い=メンテナンス費用がかかる
・耐久性がない
・水に弱い
・汚れやすい
・紫外線に弱い=変色しやすい
・やや高い
・1液型でないとメリットが得られない可能性がある
・高い
・艶あり塗料しかない
耐用年数 5〜7年 8〜10年 11〜15年 16〜20年

上記はあくまでも目安です。系統ごとにさまざまな塗料があり、それぞれ機能性が異なります。一般的に耐用年数が長く、機能的に優れる塗料ほど、高額になります。
塗料の機能性や相場、メリット・デメリットなどについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

*塗料とは
https://neotex.jp/paintingmt/

塗料の機能性は、耐用年数を越えると十分に発揮されなくなります。そのため耐用年数を越えた外壁の塗料は、塗り替えをおすすめします。

建物が築10年以上たっている

ただ、ご自宅の外壁にどんな塗料が使用されているか判断するのは、難しいでしょう。
そこで次善の対策として、建物自体の築年数で判断してみてください。

目安10年を超えた建物は、外壁塗装の塗り直しをおすすめします。
外壁は、常に風雨や紫外線にさらされているため、どんどん劣化していきます。そのため耐用年数が10年を超える塗料でも、実際はもう少し早く寿命に達する恐れがあります。

この寿命は一概に決められませんが、だいたい10年くらいと考えておきましょう。建築業者・リフォーム業者などは、この数字を目安とします。分譲マンションの管理人さんなども、築10年を超えたところで外壁塗装の塗り替えなど、外壁工事を行うケースがほとんどです。

(参考)北海道におけるマンション建築の外壁塗装工事に関する調査
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijsx/431/0/431_KJ00004085486/_article/-char/ja/

また外壁材の下に使われている防水シートなどの耐用年数も、だいたい10年前後です。その点からも、築10年を目安に外壁塗装の塗り替えを検討するのが良いでしょう。

外壁にひび割れ(クラック)など塗り直すべき兆候が見られる

ただし、塗料の耐用年数や建物の築年数が目安を超えていなくても、次のような兆候が見られたら、早急に外壁の修理や塗装の塗り直しを検討しましょう。

1. ひび割れ(クラック)がある
2. コーキングが破損(ひび割れ・ちぎれ等)している
3. 汚れている
4. コケやカビなどが見られる
5. チョーキングが見られる
6. 色が褪せている、変色している
7. 塗膜の剥離が見られる

個別に見ていきましょう。

1. ひび割れ(クラック)がある

外壁のひび割れ(クラック)は、目に見えて分かると思います。どんなに小さなクラックでも危険なため、早急にクラックを修繕の上、外壁の塗装を塗り直しましょう。

2. コーキングが破損(ひび割れ・ちぎれ等)している

コーキングとは、外壁どうしの隙間などを埋めるために使われる充填材です。シーリングとも呼ばれます。ぷにぷにした感触の黒い物質を、こどもの頃に引っ張ってちぎった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コーキングが破損すると、その隙間から水が侵入するなどして、外壁はもちろん建物自体を傷めてしまう恐れがあります。

コーキングの破損は塗装の塗り直しで対処できないので、両者に直接のつながりはありません。ただ、コーキングに傷みが出始めるころには、外壁の塗装も弱っている可能性が高いです。一度、外壁の塗装の状態をチェックしてみると良いでしょう。

3. 汚れている

車の排気ガスなどの影響で、外壁はどんどん汚れていきます。
汚れ自体は、外壁の機能性にそこまで大きな悪影響を及ぼしません。しかし、見た目がよろしくないので、やはり塗装を塗り直したほうが良いでしょう。

4. コケやカビなどが見られる

塗料の劣化の目安であり、また汚れと同様、見た目がよろしくないので、早急に外壁塗装を塗り替えるのがおすすめです。

5. チョーキングが見られる

チョーキングとは、外壁が吹く粉のようなものです。白亜化(はくあか)ともいいます。特に雨にさらされる外壁で見られます。
白亜化が進むと、粉を吹いて美観的によろしくないのはもちろん、色褪せや変色といった外壁劣化の目安となる大事な兆候がわかりにくくなる恐れもあります。

(参考)マルコフ連鎖モデルに基づく外装材の劣化シミュレーション
https://www.jstage.jst.go.jp/article/finex/2012/0/2012_11/_article/-char/ja/

6. 色が褪せている、変色している

外壁の色褪せや変色も、塗料の劣化の目安です。機能性が衰えている恐れがあるので、他の兆候が見られなかったとしても、外壁塗装の塗り替えがおすすめです。

7. 塗膜の剥離が見られる

外壁に塗料を塗ると、塗膜が形成されます。
屋根や外壁に塗られた塗料は、乾燥して固まると膜状になります。この膜が建物を雨風などから守ってくれます。
この塗膜が剥がれていると、そこから雨水が浸水して建物を傷めたりする恐れがあります。外壁に塗膜の剥離が見られたら、早急に塗装を塗り直しましょう。

外壁塗装の塗り替えを検討すべき時期のまとめ

いったん、ここまでの話をまとめましょう。外壁の塗装を塗り直すタイミングは、簡単にまとめると次のようになります。

  • 外壁に使われている塗料が耐用年数を迎える時期
  • 築10年を超えた建物
  • 時期にかかわらず、外壁および塗装に何らかの異常が見られた時期

外壁の塗装を塗り替えるのに最適な時期について

ここからは、いざ外壁の塗装を塗り替えるとき、どの時期・季節に塗り替えるのが良いのか見ていきましょう。

先ほども書きましたが、塗料は乾燥すると塗膜を形成します。これが建物を風雨や紫外線から守ってくれます。ただ、塗装時に塗料をしっかり乾燥させないと、塗膜がひび割れやすくなったり、塗膜が膨らんで剥離しやすくなったりしてしまいます。

この乾燥時間は、気温や湿度などによって変わってきます。
塗料の乾燥条件は、塗料メーカーの製品ホームページなどで確認できます。たとえば、日本ペイント様の外装用塗料「アプラウドシェラスターⅡ」を見てみましょう。

5〜10度 20度 30度
指触乾燥 2時間 1時間 20分
塗り重ね乾燥 6時間以上 4時間以上 3時間以上

※日本ペイント株式会社「アプラウドシェラスターⅡ」より
https://www.nipponpaint.co.jp/biz1/building/products/prd_291.html

指触乾燥とは、指で触ったときに塗料がつかない状態まで乾燥した状態です。塗料の表面だけ乾燥しており、中はまだ未乾燥です。

塗り重ね乾燥とは、次の塗料を塗れるようになるまでの待ち時間です。外壁塗装は通常、下塗り・中塗り・上塗りの3段階にわたって塗装します。つまり、

  • 下塗りの後、中塗りができるようになるまでの時間
  • 中塗りの後、上塗りができるようになるまでの時間

これが塗り重ね乾燥時間です。
ご覧いただくと、塗り重ね乾燥に必要な時間は、気温によって倍近く違います。当然、乾燥時間が長いほど、工事期間が長くなります。

なお、上記の乾燥時間は目安です。塗料の使用量や外壁の状態など、様々な要因によって変わってきます。

外壁の塗装は、乾燥を妨げる要因が少ない時期に塗り直すべき

先にも書きましたが、塗料はしっかり乾燥させないと、十分な機能を発揮できません。言い換えれば、塗料の乾燥を妨げる時期の塗り替えは、避けたほうが良いです。
具体的には、湿度が高く雨の多い梅雨時、台風が多い秋、寒い冬などは、あまりおすすめできません。

ただ、この時期の塗り替えが不可能なわけではありません。きちんと対応できる業者であれば、他の時期・季節と同様のクオリティでちゃんと対応できます。
あくまで「リスクを出来る限り減らすために、避けたほうが良い季節」として捉えていただければと思います。

具体的には、以下の3要素から塗装の塗り替え時期を考えると良いでしょう。

  • 気温
  • 湿度
  • 雨量
総合評価
気温 不適
湿度 不適
雨量 適(少ない) 不適(多い) 適(少ない) 適(少ない)
備考 梅雨時は避ける 近年は台風が多いため要注意

もし時期を選べるなら、気象条件が比較的安定している、春あるいは秋が良いでしょう。

まとめ

外壁の塗装を塗り直すべき時期と、実際に塗り直すときの最適な季節については以上です。
繰り返しになりますが、塗料の耐用年数などから塗り直すべき時期を判断するのは難しいので、建物の築年数と外壁の兆候から判断しましょう。

そして1つでも兆候が見られたら、一度、お近くの建築業者に相談してください。

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