ひとことに外壁の雨漏りといっても、その原因は実にさまざま。
ただ、屋根の雨漏りと違って、外壁は居住者の方でも目視で様子を確認できるので、原因を突き止めやすいです。そのため日頃から外壁に注意を向けていただくと、早期発見・早期修理で事前に雨漏りを予防できます。

そこで今回は、外壁にこんな異常があったら要注意という、雨漏りの原因・兆候についてお伝えしたいと思います。特に築年数が経っているご自宅にお住まいの方は、定期的に外壁をご覧いただき、雨漏りの原因・リスクがないかチェックいただければと思います。

築7年以上のお住まいは雨漏り原因がないか一度チェックを

新築のご自宅なら、施工が甘い(手抜き工事)など特殊なケースでない限り、いきなり雨漏りすることはありません。そのため、急いで外壁をチェック頂かなくても大丈夫です。
チェックが必要な目安の築年数としては【 7年 】をお考えいただければと思います。

また、ご近所さんが最近、外壁を修理されたり塗装を塗り替えた場合、できれば一度、雨漏りリスクの診断だけでも受けることをおすすめします(特に台風や大雨などの後、そうしたご近所さんが多く見られた場合)

雨漏り診断は、診断内容にもよりますが、だいたい無料で受けられます。赤外線診断など専門的な調査が必要な場合、別途費用がかかることもありますが、その場合は事前に説明があるので安心してください。いきなり勝手に調査を始めて費用を請求されることはありません(普通の業者なら)

それでも悪徳業者に騙されるリスクが怖いという方は「雨漏り診断士」の資格を持つ業者を探してみてください。この資格を持っている方なら悪徳業者の可能性はまずないので、安心して診断を頼んでいただけると思います。

(参考)認定登録『雨漏り診断士』都道府県別一覧(一部)|NPO法人 雨漏り診断士協会
http://www.amamorishindan.com/qualification/member.html

主な外壁の雨漏り原因6つ

外壁が雨漏りする主な原因としては、以下の6つが挙げられます。

・外壁のひび割れ
・シーリング材の劣化
・水切り板金の劣化
・外壁素材の浮きや反り、欠けや破損
・防水シートの劣化
・もともとある隙間

1. 外壁のひび割れ

外壁からの雨漏りの原因で最も多いのが、ひび割れ(クラック)です。
外壁にひびが入ったり破損したりすると、そこから水が侵入して雨漏りを起こす恐れがあります。雨漏り以外のリスクも高まる上、見た目もよろしくないので、早急な修理が望まれます

2. シーリング材の劣化

シーリングとは、外壁と外壁の間や外壁と窓枠(サッシ)の間などの隙間を、耐久性や防水性に優れた充填材(シーリング材)で埋めることです。コーキングとも呼ばれます。

このシーリング材は、時間がたつと劣化してきます(変色したり、硬化してひび割れたり)。そうすると壁材の間に隙間ができてしまい、そこから雨漏りする恐れがあります。

3. 水切り板金の劣化

板金とは板状に加工した金属のことをいいます。その中で水切り板金とは、文字通り「水を切る役割を持った板金」です。たとえば、ご自宅をご覧いただくと外壁の下に板金がついていると思います。この部分です。

水切り板金がないと、外壁に当たった雨が下まで落ちて、そのまま壁伝いに建物内へ侵入する恐れがあります。額に汗をかくと、その汗は頬を落ちたあと、途中で落ちずにそのまま顎まですーっと伝っていくと思います。あれと同じような現象が外壁でも起こります。

こうした雨漏りを防ぐために、外壁の下部(上げ裏面)には水切り板金をつけるのが一般的です。
この板金が劣化して歪んだり破損したりすると、雨漏りの原因となります

4.外壁素材の浮きや反り、欠けや破損

サイディングやモルタルなどの外壁素材自体が浮いたり反ったりしてしまい、それによって生まれた隙間から雨水が侵入して雨漏りするケースです。

またサイディングボードの場合、窯業系サイディングのように水に弱い(吸いやすい)物もあり、雨水を受けすぎるとクラックが出たり割れたりしてしまうこともあります。さらにボードの破損が原因で周囲のシーリングが千切れる、といった二次的な被害を生じる恐れも高まります。

5. 防水シートの劣化

外壁と構造体(躯体。住居の基幹となる骨組み)の間には外壁用の防水シートがあります。これは外壁を通り抜けてきた雨水が構造体まで浸水しないように止める役割を持っています。

この防水シートも、経年で劣化してきます。あまり長く使っている防水シートは浸水を止める力がなくなり、雨漏りの原因となりかねません。

6. もともとある隙間

よくあるのが、ベランダと外壁の接合部や換気扇の隙間などです。こうした部分から水が侵入して雨漏りを起こすことがあります。

外壁にあったら危険な雨漏りの10の兆候

ここまで外壁の雨漏り原因について簡単に見てきました。
しかし、外壁の破損などはまだしも、防水シートの劣化などは、一般の方が調べるのは難しいです。また外壁の破損も、ひび割れや欠けなどは一目でわかりますが、浮きや反りといった些細な目印は「そもそもどういう状態なら危険なのか?」判別が難しいと思います。

そこで、外壁にこんな箇所があったら危険という雨漏りの兆候を10個、ご紹介します。築7年以上のご自宅にお住まいの方や、雨漏りのリスクが気になる方は、ぜひ一度ご家庭の外壁をご覧いただき、以下の兆候がないかチェックしてみてください。

【 雨漏りのリスク・チェックリスト 】
□ 外壁の塗装が剥がれている
□ 外壁がめくれるように浮いている
□ 外壁が割れている
□ 外壁にヒビが入っている
□ シーリングが切れている
□ 外壁を手で触ると、白い粉がつく
□ 外壁のコケやカビがひどい
□ 水切り板金など、金属部分が錆びたり損傷したりしている
□ 外壁の雨筋がひどい
□ 傷つけた覚えがないのに、家の中のクロスが剥がれている

こうした箇所が【 1つでもあった場合 】、近いうちにこれが原因となって雨漏りが起こらないとも限りません。専門の業者に連絡して、早めに診断・修理してもらうことをおすすめします。

繰り返しにはなりますが、多くの業者は雨漏り診断だけなら無料で行ってくれる所が多いです。雨漏りしている箇所がないか。雨漏りの原因はどこか。雨漏りのリスクがないか。ぜひ一度、調べてもらってください。

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