飲食店や販売店など店舗の集客では看板は非常に重要なものですよね。
お店の顔でもある看板。どういった看板にしようか悩んでいる方も多いと思います。オシャレでナチュラルな看板にしようか? 派手で目立つ看板にしようか? など。
お店の顔でもある看板ですので、とても慎重になり、様々なイメージが思い浮かび、迷ってしまうこともあるかと思います。

1つの参考として、集客や宣伝にもなるような看板を考えてみてもいいかもしれません。このページでは看板作りに活かせるポイントをご紹介します。

集客率を上げる看板とそうでない看板の違い

集客率を上げる看板とは、お店のアピールポイント・売りを、お客様に上手に伝えている看板です。

たとえば、美容室などの看板を見ていると、オシャレなヘアスタイルや髪がしっかりまとまった女性などにフォーカスした写真を用いて作った看板を見かけます。客層やターゲットを絞り込むことで、自ずと看板から見えてくるイメージがありますね。

また、飲食店では「生ビール○○円!」「焼肉食べ放題! 上質な国産牛使用!」など、安さや品質をテキストで全面にアピールした看板が多いです。これも売りがわかりやすくて良いですね。

オシャレな看板、カッコイイ看板。デザイン力の高い看板作り

看板でも、デザイン性の高いセンスの光る看板は数多くあります。店舗オーナー様も独自のイメージをデザイナーに伝えてデザインしてもらうなど、看板作りに積極的な方もいらっしゃいます。

それには様々な理由があります。

  • 「近所に競合店があるので差別化をしたい」
  • 「店舗の外観に合わせて特注のサイズや材質、色にしたい」
  • 「今までにないインパクトの強い看板がほしい」
  • 「オフィスの壁に自社のロゴマークの看板を取り付けたい」

店舗看板のデザインは、業種によって求められる表現方法が変わります。雰囲気を重視したスタイリッシュな店舗にはお洒落なデザインであったり、安さを売りにした店舗ではインパクト重視の派手なデザインであったり、デザインには終わりがありません。

お店から発信するメッセージはデザインで決まります。看板のデザインに魅せられ、無意識にお店の存在を記憶させることができるのが「デザイン力の高い看板」といえます。

どんなに大きな広告面の看板でも、記憶に残らないデザインではお客様の心には響きません。そうした「デザイン力」に特化した看板を検討するのも選択肢の1つとしていいのかもしれませんね。

看板業者の選び方!会社よってサービス内容が違う!

1. コスパがいい!シンプル文字看板制作会社

近年では、簡単な文字看板なら、中国や海外の業者にインターネット上で注文者できるようにもなりました。

この手の業者は、制作コストが安いためコストパフォーマンスがよく、納品が比較的早いという特徴があります。表札やスタンド看板などを気軽にセミオーダーで発注できます。

ただ、建物自体に直接取り付ける工事などはできない業者が多い印象です。輸送の時にへこみや傷が付いていて、返品を要求して作り直してもらったが納品に何カ月もかかってしまいオープンに間に合わなかったなどの声も聞いたことがあります。

2. 地域密着!任せて安心!街の看板制作会社

地域で施工実績のある看板制作施工会社に、看板を制作・施工してもらうパターンです。現場での施工をメインとして、シャッターの文字書きや、高所作業車での取付工事やサイン看板工事などを手掛ける、いわゆる「看板屋さん」ですね。

現場で培ってきたプロでありますから、看板の事なら信頼できる地域の看板屋さんに依頼するのも1つの選択肢でしょう。制作だけでなく、取り付け後のアフターフォローまで対応してもらえる会社さんも多いです。

ただ、デザイン性の高い提案や、安価での制作は難しい場合があります。材質や使う素材などの型が既に決まっており、オリジナルな看板を頼むのが難しい場合もあります。
また看板屋さんのメインの事業としては、連続出店するフランチャイズの看板、大型構造物や建築物に伴う看板を制作している事が多く、少額の発注や制作を受けてもらえない可能性もあります。

あと、店舗の内装工事などで請け負う工務店や建築会社では、看板工事などを請け負う会社が少ないので、一緒に内装工事も考えている場合は、別途発注しなくてはならない手間もあります。
ただ、建築会社と連携が取れていない場合も多いので、注文者がオープンに間に合うように納品日の打ち合わせや、建築会社サイドとのやり取りの中で注文者が両社の間に入らなくてはいけない場合が多いとよく耳にします。

3. 設計デザイン~看板デザインまで!自社一貫の建築会社

看板制作で大事なポイントの1つとして、建築会社と看板制作会社と注文者の3者間で意思疎通ができているかどうかがあります。そこがしっかりできていないとトラブルの原因になります。

トラブルの事例を紹介すると

  • 「内装デザインと看板のデザインを統一させようと思い、仕上がりを見たらイメージとは違うものだった」
  • 「内装工事が終わり看板を発注したらデザインの打ち合わせや納品取り付けまでに時間がかかりオープンに間に合わなかった」

デザイン設計~施工、看板制作までを一貫して請け負う建築会社なら、そういったトラブルを回避して、段取りよく工事が進められるメリットがあります。また打ち合わせる時間も個別に発注した場合と比較して時間短縮にもなり、全てを安心して任せることができるのが特徴的です。内装工事や看板の事まで総合的なことで相談でき、アフターフォローも充実しています。

また、ファサード看板や大型の看板などは雨風、地震に弱い場合も多く、看板工事だけだと不安な場合があります。そういうケースでも、建築会社しかできない対策などを打ち出してもらえます。

ただ、建築会社さんなどに多く見られる傾向として、施工は抜群でも「デザイン力」の高い看板には向かないケースも多いです。事前に会社の雰囲気やホームページなどを見て、だいたいのデザイン力を把握しておきましょう。
また、スタンド看板や表札作りだけの看板制作には割高になりますので、この場合は、インターネット販売でセミオーダーするか街の看板屋さんに発注するのが良いでしょう。

看板制作の流れ!参考スケジュール

看板制作の全体的な流れを整理し、進めていく中で何を注意すべきかを解説していきます。ただし、看板業者によって進め方や早さなどは違う場合があります。そのため、1つの参考として気に留めておいてください。

現地調査(1日)

立地条件や周辺環境を下見して、調査します。
この時に予算や要望、どんなイメージで、どのくらいの大きさの看板かを担当者に伝えてください。

看板デザインと見積り(1~2週間)

デザインとプランを提案してもらい、校正する部分は校正します。

契約(1日)

提案された見積書やデザインで納得し、契約して希望する施工日程や看板制作から完成に向けてのスケジュールを調整してもらいます。

看板制作(1~2週間)

工場により看板を製作します。看板用シートの出力とカット、看板の枠や骨組みの製作などを行います。大型看板などは要打ち合わせが必要です。また、箱文字やサイン看板などはデザインや素材により制作期間がかかるものもあります。

現地施工(1日~)

出来上がった看板を現地で施工します。営業時間外に取り付けてほしい場合は、事前に業者に伝えれば考慮して夜間に取り付けてくれます。

また状況により、高所作業車やガードマンが必要な場合もあります。

急な天候の変化も考慮して工事の予備日を伝えておくとスムーズに工事が進みます。そして事前にどのような工事をするのか、説明を聞いた上で工事に取り掛かってもらうようにしましょう。

看板の相場はサイズ・デザイン・原稿の3つで決まる

看板にかかる費用の代表的なものが、看板の「本体価格」「施工費」「デザイン費」になります。その他、工事内容や証明の種類によって価格も変動する事があります。
参考までに価格の相場表と3つの気を付けるべきポイントをご紹介します。

看板のサイズ、視認性に注意

まず看板制作費用で最も変動が大きいのが看板のサイズになります。

文字の大きさを決める際のポイントは「距離感」です。設置する看板とお客様(通行人)との距離に適した文字サイズを選ぶことが、視認性の高い看板制作の第一歩になります。

遠くから見てもらう看板に小さい文字で表示したのでは見えませんよね。では「大は小を兼ねる」のかと言うとそうでもありません。必要以上に大きな文字はかえって見づらくなります。

また屋外の場合、夜間は暗くなりますので文字は見づらくなります。雨の日や逆光の強い日差しの時なども、視界が悪くなったりして見えにくいです。

距離以外にも看板の視認性を左右する様々な要素があります。電飾看板などの明かりが付く看板もありますが、そんな時ほど、看板のレイアウトや文字色と合わせて、バランスのいい文字サイズが視認性を確保する大切な要素になります。

このように「見せる」ということが非常に重要な看板ですので、取り付けてから後悔する事のないように、しっかりと業者さんと打ち合わせをしなくてはいけません。

看板の材質や耐久性に注意

看板は、大きく分けると屋外用と屋内用に分かれます。屋外用は、雨風や紫外線に強い材質を使用し、制作します。

屋外用と屋内用の看板には価格に差があります。

たとえば、プリント看板を壁に取り付けようとする場合、屋内用だと脚立などに作業員が乗り、額縁を飾るように引っ掛けるだけで完了します。
屋外用では、プリント看板が飛ばないようにステンレス製のボルトで固定するのはもちろん、プリントシートもUV仕様にして、看板とボルトの間には水が入らないようコーキングを打ち、取り付けます。

このように、どこで使用するかによって、看板の材質や工事内容も変わり、価格も変動することになります。

またプリント看板では木製の枠にするかアルミ製にするかなど看板を制作するときに様々な選択肢も出てきます。 そのような場合はあらかじめ予算、使用用途、などを業者に伝えて適切な看板を制作してもらうと良いでしょう。

看板のデザイン費や原稿作成費に注意

看板制作の際、集客力アップにつながるフレーズや、会社のキャッチフレーズなどの文言を考えて看板に反映させます。
この文言を、注文者があらかじめ用意している場合、原稿制作料はいっさいかかりません。

一方、デザイン費に関しては、書体や色、写真、参考画像がなかったり、指定がなかったりした場合、デザイナーがヒアリングして何点かデザイン案を提出の上、両者で擦り合わせていかなければいけません。そうするとデザイン費がかさんでしまう可能性があります。
通常、1案件につき、1~3万円ほどのデザイン費ですが、1から作るとなると大幅に変動する可能性もあります。もし的確なイメージがあるなら、先にしっかり伝える事が重要になります。

初めての看板制作依頼!マナーを守って安くする方法

「費用をできるだけ減らして、低予算内で看板制作したい!」
そう思われる方も多いと思います。高くて良いモノを買うより、安くて良いモノを買いたい! そう思う気持ちは皆さん同じですよね。

看板制作で安くする方法としては、たとえば複数社に見積もりを出してもらい、価格が安い業者に制作してもらう、などがあります。この方法は近年の主流になってきています。

ただ、ここで注意点です。
看板制作はデザインが関わるため、見積りを出してもらう時にデザイン案も提案してもらいます。このデザイン案は他社に見せてはいけません。

相見積もりをして料金を比べるのは当然のことなので、キャンセル料金などは一切かからない会社さんがほとんどだと思います。
一方、デザインは著作物なので話が別です。A社のデザインが気に入り、これを他の会社に見せて「こんな看板、いくらぐらいでできますか?」と聞くのはマナー違反なので、気をつけてください。

また提案内容に納得して採用しているのであれば、看板屋さんによってはデザイン料金だけ発生する可能性もあります。

以上の内容を踏まえた上で、見積もりを依頼する事をオススメ致します。

看板制作の参考に!プロが教える種類別の価格

最後に主な看板の費用感をお伝えします。参考にしてください。

プリント板看板(壁面看板) 20,000円~(縦910×横1820mm完全データ入稿)
袖看板・ポール看板 50,000円~(縦600×横450mmポール別の場合)
内照式壁面看板 120,000円(縦600×幅1,800mmの場合)
外照式壁面看板 18,000円~(縦900×横1,800mmの場合・照明別)
スタンド看板 15,000円~(縦1200×横325mmの場合・照明別)
点滅看板 50,000円~(LED設置・点滅器内蔵文字面横400×縦900mm)
木製看板 50,000円~(横500×縦700mm・彫り無し)
LEDサイン 20,000円~/1文字(400mm各の場合)
カルプ文字 3,000円~/1文字(200mm各の場合)
箱文字 4,000円~/1文字(200mm各の場合)
切り文字 3,000円~/1文字(200mm各の場合)
ABS樹脂切り文字 6,000円~/1文字(200mm各の場合)
屋上看板・塔屋看板 200,000円~(20平米の場合)
アルミA型看板 30,000円~(表示面W600xH900mm)両面 ※保持パイプ付+プリントシート貼
ウィンドウサイン 7,600円~/平米あたり
野立看板・誘導看板 40,000円~(参考価格)
選挙カー看板 120,000円~(ハイエースクラス想定)
シャッターサイン 9,000円~/平米(文字のみの場合)
駐車場看板 5,500円~(縦400×横600mmの場合)
金属&電照文字看板 4,000円~/1文字(200mm各の場合)
マグネットシート 2,000円~(縦200×横500mmの場合)
カーマーキング 15,500円/平米(カーマーキング用高耐久特殊シート)
カーラッピング 通常タイプ 7,500円~(縦1,000×横1,000mm完全データ入稿、施工費別)
カーラッピング 高耐久性タイプ 11,500円~(縦1,000×横1,000mm完全データ入稿、施工費別)
カーラッピング 長期高耐久タイプ 15,500円~(縦1,000×横1,000mm完全データ入稿、施工費別)
電球(LED)交換 12,000円~(基本料金・処分料別)
看板撤去 25,000円~(基本料金・処分料別)

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