天井から落ちてくる水滴の下に、茶碗を置いて水を溜める……そんな光景をドラマや漫画で見たことある方も多いと思います。
雨漏りは、すぐに修理するのが一番ですが、なかなかそうもいかないことが多いです。時には修理までの数日間、ポタポタ水滴が落ちてくる中、暮らさなければならないかもしれません。そうなれば当然、生活の質は下がってしまいます。
そうならないために知っておいて頂きたいのが、雨漏りを起こさないための対策。雨漏りは起こさないのが一番です。
そこで今回は、雨漏り予防に必須といえる6つの対策についてお伝えします。
雨漏りを防ぐために最低限やっておきたい対策6つ
最近はDIYなどが流行しているので、自信がある方はご自身でやってみても良いかもしれません。そうすれば工賃も抑えられます。ただ自信がない方は、専門の業者に依頼するのが安全です。
ただ、ご自身による対策は、緊急時の応急処置くらいに考えておきましょう。
これからご紹介するシーリング工事ひとつとっても、充填材の選び方や実作業は、プロでなければ難しいです。
上の写真はシーリング打ち替えの様子ですが、単純にシーリング材を充填するだけではすみません。前後に清掃や仕上げなどさまざまな工程があります。当然すべて必要な作業です。
いざ挑戦して失敗してしまい、むしろ雨漏りするようになってしまった、なんてことにもなりかねません。そのため、できれば専門の業者にしっかり対策してもらってください。
対策1. シーリング(コーキング)
シーリングとは、外壁の間などの隙間をシリコンや樹脂で作られた充填材で埋めることです。コーキングとも呼びます。こどもの頃に少し剥がしてみた、という方も多いのではないでしょうか。
シーリングは主に防水対策で行われます。壁材などの間に隙間があったり、シーリング材が劣化していたりすると、そこから雨漏りが起こりやすくなります。
よって、シーリング材がひび割れや変色を起こすなど劣化している箇所は、雨漏り対策のためにも早めに補修工事をしておきましょう。
また、シーリングは常に雨風や紫外線にさらされているため、日々劣化していきます。定期的にご自宅の外壁などを確認してシーリング材の状態を確認しておくと、さらに良いですね。
対策2. 下地補修
屋根や外壁は、時間が経つごとに劣化が進み、亀裂(クラック)が入ったり瓦が浮いてきたり、様々な不具合を生じます。
こうした欠陥を放置したまま、塗装や屋根材の葺き替えといった工事を行っても、土台がボロボロのため上手くいきません。
そこでメインの工事を行う前に、こうした土台の欠陥を修理します。これが下地補修です。
皆さんのご自宅や事業所でも「外壁の一部が剥がれかけている」「階段の壁に亀裂が入ってる」ということはないでしょうか。
雨漏りしてしまった場合、こうした点をまず修理(=下地補修)してから雨漏り修理にかかりますが、できれば気づいたときに直しておきましょう。
放置したまま雨漏りを起こしてしまうと、余計な費用がかかってしまいます。普段のメンテナンスをしっかり行うことで、トータルコストを抑えられます。
対策3. 防水シート
外壁や屋根材の下には、防水シートが使われていることも多いです。これは名前のとおり、雨水などが建物内に侵入するのを防ぐ目的で施工されます。
劣化したシーリングや屋根材がずれて生まれた隙間、外壁のクラックなどから水が侵入しても、この防水シートがあれば、そこで食い止められます。雨漏り防止対策には欠かせないアイテムです。
ただし、シートが古くなって破れたり穴が空いたりしてしまうと、防水効果が落ちてきます。それが原因で雨漏りを起こす恐れがあるため、定期的な確認や交換が欠かせません。
防水シートの施工は、簡単にできる雨漏り対策として一般にも広く知られています。そのため家主さま自身が対策されることも多いですが、シートの特徴や選び方、実際の施工などは、やはりプロでなければ難しいです。
対策4. 防水テープ
防水シートとは別に、防水テープという対策アイテムもあります。
これは応急処置用で、たとえば「まだ雨漏りしてないけど、不安な箇所を少し補強しておきたい」「雨漏りをとりあえず止めたい」といったケースで役に立ちます。防水シート同様、一般によく知られた雨漏り対策法です。
使い方は簡単で、雨漏りしている箇所・雨漏りのリスクがある箇所に貼るだけ。ただ、そこまで長く・また深刻な雨漏りを防げるわけではありません。前述のとおり、あくまで「応急処置用」と考えてください。
ちなみに、防水テープはホームセンターなどで購入できます。テープによってサイズ(幅)や防水性能が大きく変わってくるので、しっかりチェックして選びましょう。
対策5. 塗装
防水性に優れる塗料で屋根や外壁を補強するのも、雨漏り予防対策として有効です。
塗料の種類は、機能面から「顔料」「添加剤」「樹脂」の大きく3つに分類でき、その中でさらに細分化されます。たとえば、樹脂はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の4種類に大別され、それぞれ防水性をはじめとする性能が異なります。
塗料については別のページで詳しくまとめているので、よろしければそちらもご覧ください。
*塗料とは
https://neotex.jp/paintingmt/
なお、塗料には耐久年数があるため、定期的に塗り替えを行う必要があります。
対策6. 板金工事
特に屋根からの雨漏りの多くは、板金(屋根板金)の劣化が原因で起こります。屋根材が原因(瓦が剥がれたなど)の雨漏りは、実はそこまで多くありません。
板金とは、名前のとおり「板状の金属」です。屋根の板金は「屋根板金」といいます。これは屋根材の接合面など、他の部分より強度や防水性が落ちる部分を補強する目的で使われます。
たとえば、三角屋根の頂点の部分に、長い板状の金属が乗っているのを見たことがないでしょうか。あれは屋根板金のひとつ「棟板金」というものです。
写真は、錆びてしまった棟板金です。他に雨どいなども板金に該当します。
屋根板金はもともと、屋根の中で耐久性・耐水性などが弱い部分を補強するのが目的です。言い換えれば、屋根板金の劣化は、雨漏りをはじめとするトラブルの原因です。劣化や損傷などが見られたら、早めに対策しましょう。
雨漏りする前に早急の対策、定期的なメンテナンスを
雨漏り修理は決して安くはありません。規模によっては100万円を超えるケースもあります。
そのため、大事なのは雨漏り予防対策。外壁の小さなひび割れや屋根材のずれ、シーリングの劣化など小さな異常も放置せず、しっかり直しておきましょう。そのときは出費を痛く感じるかもしれませんが、長い目で見れば、そのほうがお財布に優しいです。
皆さんの建物を雨漏りから守るためにも、ぜひ定期的な対策・メンテナンスを意識していただければと思います。
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