防水工事に悩むあなたへ! その種類と選び方をご紹介

そろそろ防水工事をしたいけど、あなたはこんなことにお悩みではありませんか。

「どんな種類があるの?」
「どのように選べばいいの?」
「悪徳業者に高い金額を請求されないか不安」

防水工事は建物の寿命を守る大切な工事です。専門的で何もわからないからといって防水工事の専門業者にすべて任せるのは得策ではありません。
ほんの少しでも基礎の知識を学んでおけば、防水工事の際の相談や見積もりのときの助けになります。
本記事はそんなあなたに防水工事の種類とその選び方について紹介しています。

 

そもそも防水工事はなぜ必要なの?

防水工事の種類や選び方に入る前に、なぜ防水工事が必要なのかを知りましょう。

防水工事の目的は建物を水による劣化から守り寿命を延ばすためです 。
建物を劣化させる大きな要因の一つが水です。水が建物内部に侵入すると雨漏りや水漏れといった被害を及ぼします。
しかし、重要なのはこうした「目に見える」被害ではありません。そこから付随的に発生する二次被害を防ぐことが必要不可欠です。

雨漏りや水漏れから発生する二次被害とはどんなものがあるの?

雨漏りや水漏れが発生すると水による被害が既に建物内部にも及んでいる可能性があります。これにより二次被害が発生します。
例えば、建物を支える梁や柱の腐食、シロアリの発生、カビ、漏電等です。これらの被害は住居に被害を及ぼすだけではなく、その住宅に住むあなたにも影響を及ぼします。
建物の腐食やシロアリは、耐久性を著しく減少させます。すると地震時には、ドアの建て付け悪化や床が抜けるといったことがあるかもしれず、最悪の場合、倒壊の恐れもあります。

また、カビが室内に発生するとアレルギーやアトピーなども引き起こしかねません。
特に小さなお子さんや年配の方がいらっしゃるご家庭は注意が必要でしょう。また、水は電気をよく通します。そのため、漏電による家電製品の破損、最悪火災に発生する恐れもあります。

このように、防水工事は建物の寿命のみならずその住宅に住んでいるみなさんの健康をも守ることになります。

4種類の防水工事の方法にはどんなものがあるの?

ここまで防水工事の必要性をお伝えさせていただきました。では、雨漏りや水漏れから建物を守るために防水工事はどのような種類があるのでしょうか。

1.ウレタン防水
2.シート防水
3.FRP防水
4.シーリング防水

主要な防水工事はこれら四つです。それぞれの防水工事についてそれぞれメリット・デメリットを紹介していきます。

ウレタン防水のメリット・デメリット

ウレタン防水は、最も一般的な防水工事の手法です。ウレタン性の液状の防水材を塗布して防水膜とし、防水効果の維持と向上ができます。

メリットの一つ目は場所を選ばないことです。防水材が液状であるため多くの場合対応可能です。二つ目は他の工法に比べて比較的安価という特徴があります。
一方でデメリットは、三点あります。一つ目は工事中、乾くまで時間がかかることです。屋上やベランダなどに施工した場合は乾燥するのを待つ必要があります。
二つ目は職人の腕によって防水工事の質が変わることです。また、ウレタンを塗布する下地に凹凸があると膜厚に差ができ、防水効果が不十分な箇所が生まれてしまいます。
三つ目は、ウレタンは紫外線に弱いため定期的(5~10年)に塗りなおさなくてはなりませんいけないことです。

シート防水のメリット・デメリット

シート防水は、屋根や外壁の下地に塩ビのシートを貼り水の侵入を防ぐ手法です。
一般的にはゴムシートと塩ビシートがあり、現在の主流は塩ビシートによる防水です。
塩ビシートのメリットは三つあります。最大のメリットは作業が簡単なこと。塩ビシートを貼るだけで防水機能を獲得できます。
二つ目は、工期が短いことです。そのため今すぐ対策をしたいあなたにおすすめします。
三つ目は下地に左右されずに一定の防水効果を得られる点です。ウレタン防水は下地の状態により、防水効果に差が生まれてしまいますが、シート防水は下地に左右されません。

デメリットは二つあります。一つ目は傷つきやすい点です。そこまでシートの厚みがあるわけではないからです。
二つ目はシート間にすき間があると水がしみこみやすい点です。シート形状のものを床面に貼るため、形状が複雑だと覆うのが難しくなるためです。
接地面の形状によっては、ウレタン防水が適している場合もあるでしょう。どちらが適しているのかは施工業者へ一度相談してください。

FRP防水のメリット・デメリット

FRPとは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic)」のことです。この材料は航空機や自動車にも使用され軽量で強度が高い特徴があります。住居ではユニットバスなどに使用されています。

FRP防水のメリットは三つ。一つ目は防水層が軽く高い防水効果を備えています。
二つ目は場所を選ばないことです。塗装による防水工事のため、さまざまな種類の建物、住居に適用できます。
三つ目の特徴は非常に丈夫であることです。航空機や自動車にも適用されており、強度については心配ありません。

デメリットは二つです。他の防水工事に比べて費用が高額になる可能性があります。
一般的にFRP防水は1平米あたり500~1,500円程シート防水やウレタン防水よりも相場が高いです。そのため、防水工事の面積を10平米と考えると、5,000円~15,000円程費用が高くなります。
二つ目は伸縮性が少ない点です。そのため、地震や強風時に建物自体が変形や振動でひび割れを起こしやすくなります。

シーリング防水のメリット・デメリット

シーリングとは、外壁やタイルなどの建物のすき間をシリコンやウレタンなどの充填剤で埋めることです。
これにより外壁やタイルの継ぎ目から水が侵入することを防ぎます。
そのため、前者三つの防水工事とは異なり床や屋上一面を防水する工事とは異なり窓のサッシのすき間や建物の継ぎ目を埋める作業です。

シーリング防水のメリットは外壁や建物内部の劣化部分の雨漏りの予防です。
定期的にシーリング状態を確認することで建物の寿命を長く保ちます。
もし、深刻な状態になると、外壁のみならず建物の柱や梁、鉄筋コンクリートなど建物内部の修繕費用が余計に発生します。定期的なシーリング防水はこれらを未然に防ぐ役割を有しています。

デメリットは二つあります。一つ目は、定期的な補修が必要になることです。特に外壁に使用されているシーリング材は雨風や紫外線により屋内よりも短い期間で劣化します。
そのため、定期的な補修が必要です。二つ目は、全面補修の場合には費用と時間が多くかかります。ただし、シーリング材の劣化が早期に発見できれば、比較的低価格・短期間で表面を補修する打ち増し工事ができます。
しかし、発見が遅れると打ち換え工事が必要です。打ち換え工事は既存のシーリングを除去し新しいシーリング材を充填する工事です。そのため、費用と時間が相対的に多くかかってしまいます。

このように防水対策にはそれぞれメリットとデメリットが存在します。では、どのように工事を選べば良いのでしょうか。

防水工事の選び方と状況別のおすすめどの方法なの?

住居のベランダやバルコニー、屋上の観点でウレタン防水、シート防水、FRP防水についてまとめたものが下の表です。

  ウレタン防水 シート防水(塩化ビニールシート) FRP防水
メリット 複雑な形状でも施工可能 工期が短い、下地の状態に左右されない 軽くて高い防水効果、衝撃や熱に強い
デメリット 定期的なメンテナンス、防水膜の質が下地に依存する 傷つきやすい、風が強い地域だとまくれ上がる、複雑な形状には適さない 費用が高い、伸縮性がなく、木造の広いベランダは苦手。下地が鉄の場合は施工できない。
適用場所 小さめのベランダやひさし、マンション屋上、大きい庇、陸屋根、ビルなどの屋上、商業施設 大きいサイズのバルコニー、マンション屋上、ビル屋上 ベランダ、浴室、一軒家の屋上や、陸屋根(30平米目安)
費用 1平米単価 3,000~7,000円 2,500~7,500円 4,000~7,000円

一般的には、ベランダやひさし、施工箇所が複雑な形状をしている場合はウレタン防水をおすすめします。ウレタンは液状のため場所を選びません。
シート防水はベランダやバルコニーと相性がいいです。塩化ビニールシートは紫外線や熱に強いため耐候性があります。
そのため、屋上やバルコニーに多く採用されています。しかし、シート状であるため、床面にエアコンの室外機があると施工が難しいです。
ベランダでBBQやガーデニングなどを行いたいと考えている方は、FRP防水をおすすめします。FRPは車や航空機にも使用されるほど強度が高いです。
そのため、熱や衝撃に強いからです。ただし、下地が木造の場合、FRPは収縮性がないため木材の収縮についていけず、ひび割れる可能性が高いです。

*費用については、一般的な価格です。施工場所や状態によって大きく変わります。そのため、見積もりを必ずとってください。

まとめ

本記事では防水工事の種類と選び方について紹介しました。
どの手法が良いかは個人では判断が難しいです。悩んだ場合はこの記事を参考にし、一度、専門家に相談してください。
あなたの状況に合わせた最適な防水工事が実現できるでしょう。