「シロアリ駆除をお願いしたいけど、費用は適切なのか」「料金以外にどんな違いがあるか分からない」。こんな悩みをお持ちではないでしょうか。この記事では、シロアリの駆除の費用相場についてお伝えします。

 

シロアリの駆除の費用の相場は?

30坪の家の場合、シロアリ駆除にかかる費用はおおよそ20万円~30万円ほどです。一坪あたり、7,000円~10,000円、1平米に直すと2,000円~3,000円になります。

ただ、シロアリ駆除は木造や鉄筋といった建物の造り、被害の大きさ、駆除の方法などによって費用が変わります。そのため、上記金額は、あくまで目安とお考えください。

シロアリ駆除費用の基本的な内訳

シロアリ駆除費用の内訳は一般的には次の項目にて構成されています。

事前調査費

駆除前に業者が現状を確認する作業にかかる費用です。作業員の派遣料金などが含まれます。中には、無料相談を実施している場合もある会社もあります。

材料費

シロアリを駆除する薬剤にかかる費用です。シロアリ駆除では人への影響を最小限に、シロアリへの効果を最大減にした薬剤を使用します。

薬剤散布作業費

家の床下に薬剤を散布する作業です。一般的に、空き地に除草剤を散布するよりも高いです。

養生・清掃費用

室内に床下のほこりが広がるのを防ぐために養生する作業費です。床下は汚れやほこりも多く駆除前には欠かせない作業です。また、シロアリ駆除後の床下や部屋の清掃費用が含まれている場合も多いです。

追加工事・保証

シロアリの被害にあった建築材料の修復費用も含まれていることがあります。また、シロアリ被害の再発時の、保証サービス費が含まれている場合もあります。ただし、業者により異なります。 

諸経費

作業員の交通費や営業、事務担当の人件費も含まれていることがあります。

シロアリ駆除費用が変化する理由

シロアリ駆除費用は施工内容や業者、建物の被害など様々な要因で変動します。その理由をお伝えします。

シロアリ駆除方法

シロアリ駆除の手法は以下の3種類があり、手法ごとに費用が異なります。

・バリア工法

・ベイト方法

・テクノガード工法

バリア工法の費用相場と特徴

バリア工法は床下に直接薬剤や消毒液を散布しシロアリを駆除します。効き目も早く多くのシロアリ駆除業者で採用されている基本的な手法です。一方で、薬剤を床下に直接散布するため居住者やペットの健康に良くない影響を及ぼす可能性もあります。 

バリア工法の費用相場は1平米あたり1,900円~2,500円程度です。3つの工法の中では一番安価にシロアリ駆除が行えます。

ベイト工法の費用相場と特徴

ベイトと呼ばれるシロアリに有害な餌を建物の周辺に設置し、シロアリをおびき寄せ駆除します。働きアリが巣に有害な餌を持ち帰り、巣の中のシロアリが食べることで巣ごと全滅させます。バリア工法と異なり、住居の床下に直接薬剤を散布しません。そのため、居住者やペットへの影響が少ないです。

ベイト工法の費用相場は1mあたり4,000円~6,500円程度です。面積あたりの価格ではなく、外周1メートルあたりの価格です。また、バリア工法と異なり初期費用だけではなく、毎年管理費用が発生します。一例では1メートルあたり1,500円程です。

テクノガード工法

バリア工法と同じく床下に薬剤を散布してシロアリを駆除します。一番の違いは薬剤を散布後に防蟻・防湿効果がある被膜面を形成する点です。被膜面により、シロアリ駆除と同時に予防も行っています。

テクノガード工法の費用は1平米あたり1万2,500円程度です。

シロアリの種類

シロアリの種類によっても費用は異なります。ホームページで紹介されている費用の多くは日本全国に生息しているヤマトシロアリを対象にしています。そのため、他のシロアリが発生している場合は費用が高くなる可能性もあります。

日本で確認されるシロアリはヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの3種類です。そのうちイエシロアリは住居に与える被害が大きいのが特徴で、建物の2階まで広がっていることも少なくありません。そのため、ヤマトシロアリより高額の費用が発生する可能性が高いです。

住居への被害の大きさ

家じゅうの柱という柱にシロアリが巣くっていた場合は費用が高くなる可能性が高いです。作業量が増え、散布する薬剤も増加するためです。

また、住居の耐久性に懸念があると、その修繕工事が必要になり、工事分の費用が上乗せされる場合があります。

工事面積の範囲

シロアリの被害は1階床下部分が多いですが、2階や天井裏まで被害が及んでいる場合は作業面積の増加により費用が変動します。

追加費用が発生する項目は?

施工内容によっては、追加費用が発生する場合があります。

コンクリートに穴をあける

作業員が床下に潜れない場合はコンクリート部分に穴をあけて薬剤を注入します。具体的には、タイル貼りの浴室や玄関、車庫などです。この作業分の費用が発生します。 

床下の事前処理費用

例えば、台風や洪水などで床下の湿度が高い場合は湿度の調整や乾燥除菌作業、近隣に河川や田んぼがある場合は防湿シートの設置などの追加作業が発生し、別途費用がかかる場合があります。

養生費用

基本料金に含まれていることが多いです。しかし、別料金としている業者もいます。

廃材の処理費用

建材を修繕、交換した場合に発生します。

シロアリの駆除における見積もりの注意点

シロアリ駆除の見積もりの注意点をお伝えします。一般的な相場や追加費用の内容を参考にしながら確認してください。

 

見積もり金額の確認

相場に比べて極端に安い場合は注意しましょう。質の高い工事にはある程度の費用がかかります。そのため、極めて安価な場合は、保証がなかったり工事が手抜きだったりするかもしれません。作業に見合った金額であるかを確認してください。

シロアリ駆除は一定の保証期間が設けられるケースもあります。業者によりその内容や期間は異なるため、内容を精査し業者との認識の違いを埋めておきましょう。

また、○○一式と記載されている場合は作業内容を把握するため業者に説明してもらいましょう。

相見積もりによる費用の比較

シロアリ駆除依頼前に複数社の見積もりを比較しましょう。費用の比較のみならず、駆除の方法や追加費用の違いを確認しておきましょう。

追加作業の有無

基本料金の他にどのような費用が発生する可能性があるのかを確認しましょう。また、見積もりに記載がなくても、工事中に追加作業が発生する可能性があるのかも確認をしてください。

保証の有無

シロアリの駆除後も建物の湿気などの状況によっては、シロアリの被害が再発する可能性があります。そういったときのためのシロアリ駆除の保証を確認しておくことをおすすめします。

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